おせちの意味って知っていますか?|みやざき整骨院
2021/12/27
今月のマメ知識です
おせちの意味を知っていますか?
おせちは弥生時代に中国から日本に伝わったと言われています。古来、中国では1年を24に分けて、節句として節々の変わり目を祝っていたそうです。各節句に食されたのが御節料理で、現在、正月に食べるおせち料理は一年間の収穫を祈り、神様にお供えする物としての意味があり全国に広まりました。
おせちはめでたさを重ねるという意味で重箱に入れます。上から一の重、二の重、三の重と呼び、それぞれ入れる料理が決められています。
一の重は栗きんとんのように甘めの口取りと酒のつまみになるような祝い肴を入れます。
〇黒豆…豆は健康や丈夫という意味を表す語句でした。それにちなみ黒豆はまめまめしく働くようにと願いを込めています。
〇昆布巻き…よろこぶという語呂合わせで縁起物として扱われています。
〇栗きんとん…武士が戦で縁起を担ぐために昆布とともに勝負運を願って勝ち栗を用いていました。栗きんとんの黄金色が宝のようなので、豊かな年になるようにとの願いが込められています。
〇伊達巻…江戸時代に長崎の「カステラかまぼこ」がシャレた人を意味する伊達者の身に付けていた着物のようだったので、伊達巻と言われるようになりました。伊達巻のかたちを巻き物として、知識が豊富になるようにと願いが込められています。
〇数の子…数の子はニシンの卵で、二親から大勢の子が出るという言葉をかけて、子孫繁栄を願っています。
〇紅白かまぼこ…かまぼこは日の出を象徴する色と形です。かまぼこの赤色は喜びやめでたさ、白色は神聖な意味があります。
二の重は縁起を担いで海の幸と焼き物を入れ、さらに、酢の物や和え物を入れます。
〇ぶり…ぶりは出世魚と呼ばれていることから、将来出世できるようにと願いを込められています。
〇鯛…鯛はめでたいとの語呂合わせで祝い膳には欠かせない料理です。
〇海老…海老のように背中が丸くなるまで長生きができるようにと願って入れます。
〇紅白なます…なますは生の魚と人参と大根を酢で和えた料理だったので、なますと名前が付けられました。水引きのような形状で祝いの意味と口直しとしての役割もあります
三の重は山の幸を多く用いた煮物を入れます。
〇蓮根…蓮根に穴が開いていることから先々の見通しが効くことを祈っています。
〇里芋…里芋は親芋から子芋がたくさんできることから子孫繁栄を願っています。
〇八つ頭…八つ頭の名前から組織の頭(あたま)となって出世ができるようにと祈られています。
〇くわい…くわいは大きい芽が出るため、めでたいと語呂合わせで用いられます。
〇牛蒡…牛蒡は土の中に長く細く根を張るため、代々続くようにと願われます。
昔の人は、食べ物にそれぞれの願いを込めて少しダジャレっぽいですが、家族みんなで楽しく食していたのが目に浮かびます。最近では、ご家庭でおせち料理が出てくるのが少なくなってきていると聞きました。全部はとても大変ですので、これ面白い!と思った料理を抜粋して、みんなでおせち料理を食べてその年の福を招き入れるのはいかがでしょうか。