免疫力を高めよう|みやざき整骨院
2022/08/25
今月のマメ知識です
免疫力を高めよう
暑さも一段落して夜は少し涼しくなり夏から秋に変化し始めていますが、まだ蒸し暑さが残っていますね。季節の変わり目は体調を崩しやすい時期でもあります。そこで自分の身体を病気やコロナなどのウイルスから体を守るには重要になってくるのは免疫力です。
免疫とは病原菌やウイルスなどから体を守る機能のことです。他にも汚染物質やほこり・老廃物などを処理するのも免疫の役割なので、免疫の力が下がれば病気にかかりやすくなったり、アレルギーや肌荒れの原因にもつながります。そうならないためにも免疫のことを少し知っておきましょう。
免疫とは大きく分けて自然免疫と獲得免疫に分かれます。
〇自然免疫・・・生まれつき体に備わっている物で、体内に菌やウイルスが入ってきた際に1番始めに攻撃をします。
〇獲得免疫・・・以前体内に入り込んだ菌やウイルスなどの記憶を元に有効的な形に変化して菌やウイルスと戦います。
これらの免疫力を上げるためには代謝や体温が重要になってきます。免疫細胞のなかには、菌やウイルスが入り込んだときに抗体を作るよう指令を出すT細胞と、T細胞の指令を受けて抗体を作り出すB細胞というリンパ球が存在するのですが、リンパ球は体温が上がると増えて活発化する性質があります。
免疫細胞が正常に働ける体温は36.5℃前後で、そこから体温が1℃下がると免疫力が30%ほど下がり、1℃上がると免疫力が最大5~6倍ほど上がると言われています。風邪などをひいたときに熱が出るのは、体が体温を上げることで免疫細胞を活発化させ、病原菌を退治しようとしています。なのでむやみに熱を下げてしまうと、免疫の活動も弱くなってします。高熱の場合は薬の処方は仕方ないと思いますが、少し我慢できそうなら薬で熱を抑えるのは免疫活動のことだけを考えると控えたほうが早く回復に向かう場合もあります。体調面を考慮して上手に薬を服用してください。
また、体温が上がると副交感神経という、心拍数や血圧を下げる働きがある神経が優位になって体がリラックスするため、ストレスの軽減にもつながります。1日10分程度でよいので、少し汗をかくくらいの運動をしたり、40度くらいのお風呂につかったりしてみましょう。
他に免疫力を高める方法は・・・
◎睡眠をしっかりとる
睡眠中は体を回復させていますね。もちろん細胞にも影響があり、免疫力を高めるには必要な時間です。最低でも6時間以上と言われています。
◎食事をバランスよく取り腸内環境を整える
腸は第二の脳と呼ばれるぐらいホルモンや細胞に関係しています。腸内環境が良ければ免疫力も飛躍的に向上します。出来るだけ寝る前の食事やお菓子は控えてバランスの良い食事を目指しましょう。
今は小腹が空いたらコンビニなどに行けばほとんどが手に入ります。また見たいと思ったものもスマートフォンやサブスクリプションなどで可能になりました。とても便利でよい時代ですが、それらが人間の生活習慣を崩してしまっているのも現実です。規則正しくと言うと重苦しいのですが、自分の健康は自分で作るしかありません。体の外側にいる菌やウイルスに対抗する除菌や滅菌の環境を整えながら、体の内側にある抵抗力=免疫力を高めて予防するのはいかがでしょうか?出来るものから少しずつで構わないので、菌やウイルスに負けない体力を付けましょう。